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栄養満点!国産しじみはどこでとれる?

国内にあるしじみの産地

私たちの食卓に並ぶしじみの99%は「ヤマトシジミ」という種類です。
日本国内でのヤマトシジミの生息域は広く、主に河川からの真水と海水が混ざり合う、河川口や湖などの汽水域と呼ばれるエリアに生息しています。ヤマトシジミはスーパーの生鮮食品売り場で比較的安価で手に入れることができます。

平成27年度のしじみ漁獲量ランキングによると、1位は島根県の約4,000トンで、国内シェアの約40%を占めています。2位は青森県の約3,600トン、3位は北海道の約850トンでした。全国の漁獲量は、約9,800トンです。しじみが棲む汽水域の環境破壊や異常気象、外来種などの影響を受け、漁獲量が年々減少していることが問題視されています。
国内でのしじみの産地は、北海道の網走湖・天塩川、青森県の十三湖・小川原湖、宮城県の北上川、茨城県の涸沼川・利根川、島根県の宍道湖などが特に有名です。
ほかにも、関西や四国、九州など広域にわたり生息しています。
ちなみに沖縄にヤマトシジミはいませんが、琉球シジミ(シレナシジミ)と呼ばれる全長8センチを超える巨大シジミがマングローブに生息しています。

シジミ漁の方法とは

国内有数のしじみの産地、島根県の宍道湖(しんじこ)で行われるしじみ漁は、ジョレンと呼ばれる網かごを使用します。船の推進力を利用する「機械掻き」という方法と、人力で湖底を掻く「手掻き」、漁師がウェットスーツを着て湖を歩きながら人力で湖底を掻く「入り掻き」という方法があります。
乱獲による漁獲量の減少を防ぐために、採捕量や操業時間、操業日数など、細かい規則が決められ、ルールを破ると厳しい罰則が定められています。

漁業権設定区域での密漁は違法です

近年、河口域での密漁も問題になっています。都道府県や法律によって、魚や貝類、海藻などの水産動植物を採取することができる地域や漁具、漁法といったルールが決められています。遊漁を楽しむ場合は、ルールやマナーをしっかりと守りましょう。

セタシジミの漁獲量について

琵琶湖には固有種の「セタシジミ」が生息しています。昭和32年頃のピーク時は6,000トンあった漁獲量も、平成24年ではわずか28トンでした。絶滅を避けるため、漁業者などによる稚貝の放流や漁場の環境改善などに、県をあげて取り組んでいます。
セタシジミは「寒シジミ」ともよばれ、冬に旬を迎えます。厚みがありコクのある味わいが非常に美味だといわれています。稀少価値が高いため、漁獲時期の12月から4月頃にかけてのみ、主に滋賀県内のスーパーなどを中心に流通しています。

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