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しじみの摂取制限が必要な人とは?

しじみの食べ過ぎに気を付けよう

栄養が豊富で、肝機能の働きを助けるとして有名なしじみですが、含まれる栄養成分が体にもたらす作用は、全ての人にとって良いものばかりではありません。健康状態やかかっている病気によっては、摂取量を制限する必要があります。

肝炎の人は鉄分の過剰摂取に注意

さまざまな原因で肝臓に炎症が起こる病気が肝炎です。近年は日本人に多いB型肝炎だけでなく、C型肝炎などのウイルス性肝炎や、アルコール性肝炎、NASH(非アルコール脂肪肝炎)患者も増加しています。また、肝炎になると鉄の代謝がうまくいかなくなるため、過剰な鉄蓄積による酸化ダメージや発がん性が心配されます。

肝臓と鉄の関係

肝臓には、糖やタンパク質、脂肪などを分解して貯蔵し、エネルギー代謝に関する役割と、アンモニアやアルコールなどの有害物質を分解する解毒の働き、脂肪の消化吸収をたすけ、老廃物を流す胆汁の生成を行うといった働きがあります。
鉄分は、体内に取り込まれたあと、代謝の段階で強い活性酸素を発生させます。活性酸素は、血流や神経伝達、生殖機能などの生理活性物質として影響を与えますが、良いことばかりではなく、細胞にダメージを与え、老化や動脈硬化などの原因にもなります。

鉄の吸収を妨げる食品

カフェインやタンニン

コーヒーや紅茶、ウーロン茶、緑茶、ワインなどの飲み物や、クルミやナッツ、クランベリーやチョコレート、ハチミツなどにも多く含まれます。

シュウ酸

ほうれん草やタケノコなどに含まれるシュウ酸も鉄分の吸収を阻害しますが、水に溶けやすいため、茹でると流れ出てしまいます。

フィチン塩酸

大豆や穀類に含まれるフィチン酸ですが、鉄分や亜鉛、カルシウムなどと結合し、体外へ排出してしまいます。鉄分だけでなく、ミネラルも不足してしまうので、摂りすぎには注意が必要です。

カルシウムと食物繊維

健康補助食品などで、鉄とカルシウム、鉄と食物繊維などが一緒になった商品もありますが、カルシウムと食物繊維も、鉄分の吸収率を低下させる働きがあります。
乳製品や小魚、食物繊維が豊富な野菜類としじみを同時に食べると、鉄分の過剰摂取を予防することに役立ちます。

しじみエキスに注意

しじみに鉄分が豊富とはいえ、料理で使用するわずかな量であれば、あまり大きな影響はありません。ただし、健康食品やサプリメントなどのしじみ商品には、濃縮エキスが使用されていることがあります。一粒にしじみ数百個分の栄養と記載されている商品では、含まれる鉄分の量を確認し、過剰摂取にならないように注意しましょう。

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