しじみに含まれるメチオニンとは?

メチオニンについて

メチオニンとは、水に溶けにくい疎水性のアミノ酸に分類され、人が体内で作り出すことができないため必須アミノ酸の一つに指定されています。システインやカルニチン、タウリンを体内で合成するために必要な成分です。

メチオニンの働き

しじみに含まれるメチオニンは、硫黄成分を含むため、含硫アミノ酸に分類されます。含硫アミノ酸が持つ働きには、血中コレステロール値を下げて動脈硬化を予防することや、活性酸素を除去する働き、抗腫瘍作用などがあります。

アレルギー反応の原因にもなる体内のヒスタミン濃度を下げる働きもあるので、アレルギーの緩和にも有効です。ほかにも、抗うつ作用や統合失調症の有効性についても確認されています。また、肝臓での毒素の分解や老廃物の除去を助ける作用もあります。
さらに、メチオニンがアルギニンやグリシンが組み合わさることで、筋肉の運動に使われるATP(アデノシン三リン酸)を合成するためのクリアチンというタンパク質になり、エネルギーを生み出します。

メチオニンは、体内でシステインというアミノ酸に合成されるときに、ホモシステインという物質を生成します。余剰分はふたたび葉酸やベタインの働きを受けてメチオニンに戻されます。つまり、葉酸やベタインが不足して代謝が滞ると、血中ホモシステインが高くなり、動脈硬化を引き起こすことがあるのです。

副作用について

メチオニンを過剰に摂取しても、使われなかった分は尿などで排泄されるため大きな問題は起こりにくいとされています。そのため、通常の範囲で摂取するのであればあまり心配する必要はありませんが、サプリなどで継続して過剰に摂り続けることで肝機能に障害を起こす可能性が考えられます。

逆にメチオニンの摂取不足になると、コレステロール値が高くなり、動脈硬化の原因になることがあります。さらに、利尿機能が低下することで、むくみやすくなる可能性もあります。

生のしじみには、可食部100gあたり170mgのメチオニンが含まれています。WHOによる基準によると、1日あたり10mg/kgが推奨されています。つまり、体重60㎏の成人では1日に約600mgの摂取が必要になります。メチオニンだけでは代謝活動がスムーズにいかないため、葉酸とベタイン(グリシンベタイン、またはトリメチルグリシン)も十分に補う必要があります。どちらもほうれん草に多く含まれるので、しじみと組み合わせて食べることで相乗効果が期待できます。

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