しじみとカルニチンはどんな関係がある?

カルニチンとは

人の体内には、約20gカルニチンが筋肉細胞を中心に、全身に存在しています。人の体内では、脂質を燃焼してエネルギーを生産しますが、脂質単独で代謝を行うことはできません。
脂質は体内に取り込まれると、まず脂肪酸に分解されます。その後、カルニチンと結合することによってミトコンドリア内部まで運ばれます。そこで脂肪は燃焼され、エネルギーが作られています。燃焼されなかった脂肪酸は、体脂肪として体内に蓄積されてしまいます。このように、カルニチンは脂質の代謝に大きな役割を持っているので、脂肪を燃やしてダイエットをサポートする作用があると注目を集めています。

カルニチンは、1日に必要な量が腎臓や肝臓で合成されるため、摂取基準などは設けられていませんが、偏食によるカルニチンを合成するための成分不足や加齢による生合成機能の低下により、体内のカルニチン量は減少します。
そのため、食事やサプリメントなどで、カルニチンもしくはカルニチンを合成するための栄養を積極的に摂取することが望まれます。

カルニチンを合成するしじみの成分

カルニチンは、必須アミノ酸であるリジン(リシンと表記される場合もある)とメチオニンから、肝臓や腎臓で生合成されます。しじみには、どちらの成分も豊富に含まれているため、効率的なカルニチンの合成に役立ちます。生のしじみの場合、可食部100gに対して、リシンは530mg、メチオニンは170mgと、豊富に含まれています。

リジン(lysine)とは

必須アミノ酸に指定されているリジンは、成長するために欠かせないタンパク質の合成や、肝機能を高めて免疫機能の向上を助けます。疲労回復や集中力アップにも効果があるといわれています。体内で生み出すことができないため食事から摂取する必要があります。
トウゴマの種子に含まれる猛毒のリシン(ricin)とは別の物質です。

メチオニンとは

メチオニンも必須アミノ酸に指定されている成分のため、食事から補う必要があります。硫黄を含む含硫アミノ酸で、タンパク質の合成や、コリンやアドレナリンといった生理活性物質を生成するために必要なメチル基を供給する働きがあります。
メチオニンは、カルニチン以外にもタウリンやシステインの合成にも利用されます。身体への作用として、コレステロール値の低下や、活性酸素の除去、肝機能の強化といった働きがあります。

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