しじみに含まれる亜鉛がもたらす作用

亜鉛について

亜鉛は細胞の分裂や成長に必要で、人が健康を維持するためには欠かせない成分です。人の体は約2,000mgの亜鉛を保持しており、骨や肝臓すい臓、腎臓、筋肉を中心に、全身の細胞に多く存在しています。必須ミネラルとして摂取基準量が定められています。

亜鉛にはどんな働きがあるのか

亜鉛は、生命が活動するための酵素タンパク質を構成する要素です。アミノ酸からのたんぱく質の合成や、遺伝子情報が細胞の構造に変換される遺伝子発現においても非常に重要な働きをもっています。ほかにも、体の細胞にダメージを与える活性酸素を除去する酵素を合成する働きや、味覚を感じる味蕾(みらい)を作り出す働き、免疫システムを健康に保つ働きなどがあります。

亜鉛不足や過剰摂取するとどうなる?

亜鉛が不足すると、味覚障害や貧血、食欲不振、皮膚炎、脱毛症、神経感覚障害や認知機能障害などの症状をはじめ、さまざまな臓器や細胞に障害をおこす可能性が高くなります。
また、小児の時期に亜鉛が不足すると、低身長症などの原因となる成長障害や性腺発育障害になるリスクもあるため、子どものころからバランスの良い食事をとることが重要です。

ただし、亜鉛の過剰摂取は、健康に問題をおこす可能性もあります。亜鉛を摂りすぎると銅や鉄の吸収を阻害することがあり、そのことで起こる貧血や、免疫障害、腹痛や嘔吐などの症状が確認されています。普段の食事で過剰摂取することは滅多にありませんが、サプリメントや薬剤を利用する場合は、一日の摂取上限を超えないように注意しましょう。

しじみに含まれる亜鉛の量と摂取目安量

しじみの可食部100gあたりに含まれる亜鉛の量は、約2.6mgです。厚生労働省が定める亜鉛の摂取基準量は、18歳から60代までの女性の場合は一日8mgが目安で、摂取上限は35mgまでです。男性は1日10mgが目安で、摂取上限は40~45mgと設定されています。1日に必要な亜鉛をしじみのみで補うことは厳しいですが、亜鉛は魚介類や乳製品、海藻、肉類、穀類、卵など、多くの食品に含まれているので、バランスよく食事を続けるかぎり不足するということは滅多にありません。また、亜鉛は、ビタミンCと同時にとると吸収率が高くなるので、ビタミンCを多く含むキャベツや白ネギ、レモンなどを合わせた調理法もおすすめです。

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