しじみには精神安定効果があるってホント?

精神を安定させるしじみの成分とは

しじみには、肝臓の働きを助ける効果がありますが、その働きが影響し、精神を落ち着かせる作用もあるといわれています。普段の生活で、ストレスが多い方や、不安や緊張で睡眠が浅いなどの人は、しじみが持つ心に効くパワーを知って、毎日の食事に取り入れてみましょう。

オルニチン

しじみに豊富に含まれるオルニチンには、人の体にさまざま効果をもたらします。オルニチンサイクルと呼ばれる肝機能の働きを助ける作用があり、体内の毒素であるアンモニアの分解と排出を促します。オルニチンはアミノ酸のひとつで、成長ホルモンの分泌を促進させます。成長ホルモンとは、睡眠中に分泌されるホルモンのことで、筋肉や骨の成長や代謝活動を助けます。成長ホルモンの分泌が減少すると、集中力や気力の低下、落ち込みやすくなる、うつ病の状態を招くなど、精神面にも大きな影響を与える可能性があります。
ストレスの改善や睡眠の改善効果については、マウスを用いた実験で、ノンレム睡眠の時間が長くなったことが確認されています。良質な睡眠をとることは、精神安定にも大きな作用をもたらします。

トリプトファン

トリプトファンは、人の体内では合成できません。そのため、食事で摂取する必要がある必須アミノ酸のひとつに指定されています。セロトニンやメラトニンというホルモンの合成に使われ、精神を落ち着かせる働きがあります。うつ病の症状や、睡眠の改善も期待できます。トリプトファンを含む食物を摂取すると、腸から吸収され、酵素の働きによってセロトニンが合成されます。
セロトニンの分泌は睡眠中に行われ、朝が近づくにつれて少しずつ放出されます。脳にある縫線核にセロトニン神経があり、そこから分泌されます。感情や記憶をコントロールする大脳辺縁系に作用することで、不安やネガティブな感情が抑えられ、精神安定の効果が期待できます。
また、セロトニンは、ビタミンB6や鉄分と共に、睡眠ホルモンのメラトニンの合成に利用されます。セロトニンが分泌されることにより、睡眠改善にも効果が期待できます。
トリプトファンの摂取推奨量は、成人の場合で体重1kg当たり4mgです。つまり、体重50kgの人だと200mgの摂取が望ましいということになります。
生のしじみの可食部100g当たりにトリプトファンは約97mg含まれ、しじみの水煮の場合だと100g中に210mg含まれます。

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