しじみとの食べ合わせに気を付けたい食べ物は?
栄養の吸収に影響する食材とは
栄養満点のしじみですが、食べ合わせによっては、その効果を打ち消してしまうことや、反対に相乗効果でよりよい効果を与えることがあります。
どのような影響を与えるのか、効果的な食べ合わせや調理法を用いて、しじみの持つ栄養をしっかりと摂りましょう。
避けた方が良い組み合わせ
フィチン酸
玄米といった未精製の穀物などに含まれるフィチン酸は、鉄分や亜鉛、カルシウムなどのミネラル分と結合し、腸から吸収されにくくなります。
シュウ酸
ほうれん草のえぐみのもとになるシュウ酸は、カルシウムと結合してシュウ酸カルシウムとなり、結石の原因にもなります。そのため、カルシウムが体内へ吸収されることを阻害します。
そのまま食べることができるサラダほうれん草にも少量ですがシュウ酸は含まれます。ですが、シュウ酸は水溶性のため、5センチほどのざく切りにして10分程度水にさらすと流れ出てくれます。
タンニン
タンニンは鉄と結合し、難溶性のタンニン鉄に変化します。水に溶けにくく、小腸から吸収されにくくなるため、鉄分の吸収を妨げます。
相乗効果が期待できる食べ合わせ
レシチン
レシチンとは大豆や卵黄に含まれるリン脂質のことです。特に、大豆に含まれる大豆レシチンは、肝臓での脂肪の代謝をアップさせ、肝機能の改善やアルコールの分解を助けます。
ビタミンC
ビタミンCは、鉄分の吸収を高めます。ピーマンやキャベツなどの野菜類や、柑橘系などのフルーツに多く含まれるので、同時にとると相乗効果が期待できます。
硫化アリル
ネギやニラ、ニンニクなどに多く含まれる硫化アリルは、独特の刺激と匂いのもとになる成分です。強い殺菌作用があり、硫化アリルのアリインは、体内で加水分解され、アリシンに変わります。アリシンはビタミンB1と結合し、疲労回復を助けます。
ビタミンB6
にんにくやししとうに多く含まれるビタミンB6は、ビタミンB12や葉酸と同時にすることで血液を多く作り出します。しじみ単体にビタミン12、ビタミンB6、葉酸を含みますが、一緒に調理することで、より貧血予防に効果を発揮します。
肝臓が悪い人は鉄分に注意
肝臓に疾患を抱えているひとは、鉄分の摂りすぎに注意が必要です。しじみには鉄分が多く含まれているので、該当する方は鉄の吸収を阻害する食材と組み合わせると良いでしょう。