しじみに含まれるアデノシンとは?

アデノシンとは?

アデノシンは、核酸を構成する主な塩基の一つである「アデニン」と糖の「リボース」が結合してできる化合物、「ヌクレオシド」のひとつです。アデニンは水溶性で、古くはビタミンB4と呼ばれたこともありますが、現在ではビタミンとは認識されていません。ナイアシン(ビタミンB3)やリボフラビン(ビタミンB2)と結合し、代謝に利用されるFAD(フラビンアデニンジヌクレオチド)や電子伝達物質のNAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)に変化します。ヌクレオチドは、ヌクレオシドにリン塩基が結合することで作られます。

アデノシンの役割には何がある?

アデノシンには、DNAやRNA(リボ核酸)の塩基として存在し、遺伝情報のコードに用いられる重要な物質です。
リン酸化することで、「アデノシン三リン酸」や「アデノシン二リン酸」となり、エネルギー代謝にも関わります。エネルギーを生み出すため、冷えの改善などが期待できます。

単独では存在しない物質アデノシン

アデノシンに、リン酸が3分子結合したものが ATP(アデノシン三リン酸)と呼ばれます。さらに、NAD(ニコチン酸アミドアデニンジヌクレオチド)や補酵素Aなど、補酵素の構成因子として多く利用されますが、アデノシン単独のままではほぼ存在しません。

人のからだに与える影響とは?

ATPが分解酵素によって加水分解されると、リン酸基がひとつ外れてADP(アデノシン二リン酸)という物質に代わる際に、エネルギーが産生されます。代謝機能を向上させますが、なかでも脳の代謝機能にも影響を与え、精神を安定させるドーパミンやセロトニンなどの分泌を促します。さらに、脳を覚醒させるヒスタミンの作用を抑え、安眠を誘い、不眠やうつ病、ストレスを和らげるなどの作用も期待できます。
また、毛髪の健康を保つ働きもあるといわれています。発毛因子を増やし、毛根の成長を促します。さらに、炎症を抑えて頭皮の血行促進に働きかけます。

ATPは、メチオニンと結合するとSAMe(S-アデノシルメチオニン)という物質になります。肝臓や脳などを中心に全身に存在し、神経伝達物質の合成を助けます。
また、関節などの軟骨を構成している物質のひとつであるプロテオグリカンのもととなるグルコサミノグリカンやコンドロイチンが働くための硫酸基をATPが補い、軟骨成分を増加させるという働きもあります。さらに、強い抗酸化作用を与えることや、胆汁の生成や分泌を促し、肝機能の働きを助けるなどの作用もあります。

このように、アデノシンには、さまざまな効果が期待できますが、弱点もあります。カフェインはアデノシンの働きを抑制することがわかっているため、コーヒーや紅茶など、カフェインを多く含むものを多くとる人は、アデノシンが持つ効果を打ち消してしまうことが考えられます。

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