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はちみつとローヤルゼリーの相違点について

はちみつとローヤルゼリーは、どちらもミツバチがつくるものですが、大きな違いがあります。「ローヤルゼリーは高級なはちみつ」などという誤解もあるようですが、まったく異なるものです。相違点を詳しく見ていきましょう。

作り方・用途の違い

はちみつは、ミツバチが花のミツを採取したもので、巣の中で加工、貯蔵したものです。花のミツの成分を、ミツバチの体内でブドウ糖と果糖に分解、巣の中で羽ばたきによって水分を蒸発させ、糖度を80%ほどに濃縮させています。働きバチとオスバチの食糧として用いられます。
ローヤルゼリーは、ミツバチが花の花粉やはちみつを消化分解したのち、下咽頭腺、大あご腺から分泌した物質です。巣の中にある王台と呼ばれる特別な部屋に貯蔵され、女王バチと生後3日までの幼虫の食糧となります。

見た目・味の違い

はちみつは、原料となる花によって色や味が微妙に異なります。日本でもっともポピュラーなのが、レンゲをもとにしたはちみつです。色は、透明感のある淡い黄色で上品な香りとまろやかな舌触りが特徴です。ミカンをもとにしたはちみつは、ミカンと同じように柑橘系の味がします。原料となる花によってさまざまな味と香りが楽しめるため、食べ比べても好みの味を見つけると楽しいかも知れません。
ローヤルゼリーは、文字通りゼリー状で乳白色をしています。ピリッとするほどの強い酸味が特徴です。

成分の違い

ハチミツの成分は、そのほとんどがブドウ糖と果糖です。その次が水分、わずかですがショ糖、ミネラル、ビタミン・アミノ酸、酵素などが含まれます。
ローヤルゼリーは、ビタミン、アミノ酸、ミネラル、そしてローヤルゼリーだけに含まれる特有成分である「デセン酸」など、40種類以上の栄養成分で構成されています。

加工の違い

ミツバチ産品として、人が口にするための加工もはちみつとローヤルゼリーには、大きな違いがあります。
はちみつには、はちみつのにおいや色を取り除いた「精製はちみつ」、とうもろこしデンプンなどを原料として作られる砂糖を加えた「加糖はちみつ」、そして添加物を加えない「純粋はちみつ」があります。
なお、はちみつを放っておくと白く固まることがあります。ブドウ糖の割合が高いほど固まりやすくなりますが、純粋ハチミツの証でもあります。品質には問題はなく、固まった場合は湯煎でゆっくりと温めれば元通りになります。
ローヤルゼリーは、人間の手を加えていないクリーム状の「生ローヤルゼリー」、生ローヤルゼリーの水分を抜いた「乾燥ローヤルゼリー」、添加物を加え飲みやすくした「調整ローヤルゼリー」があります。生ローヤルゼリーは、その栄養成分をダイレクトに摂取できるのがメリットですが、酸味が強くの飲みにくいのが難点です。サプリメントして一般的に使われているのは乾燥ローヤルゼリーです。

まとめ

はちみつはミツバチの一般的な食事で、私たちにとって甘みのあるおいしい食べ物です。一方、ローヤルゼリーは女王バチのための栄養食で、その豊富な栄養成分が私たちの健康にも大きく役立っています。どちらも、ミツバチがもたらす自然の恵みであることはかわりなく、人間にとっては古くから必要な存在でした。これからも、私たちはミツバチと上手に付き合っていきたいものです。

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